逆転裁判3：華麗なる逆転・第一回・探偵-御剣パート-サイコロック解除-矢張政志-

～事件当夜のこと～

御剣「ナニがなんでも聞かせてもらおう。ゆうべ、おまえが"見た"こと・・・・」
矢張「お。キアイ入ってるなー、御剣。・・・・わかったよ！話すって。」
御剣「・・・・え。(イキナリ解決、か・・・・？)」
矢張「イヤ、あの晩さ。すげェモン見ちまったワケよ！夜の10時ごろからさァ、カミナリが鳴り出しただろ。オレ、ウトウトしてたワケよ。・・・・どれぐらいたったかなあ。いきなり・・・・ピシャーン！もお、目の前がまっ白になって。ありゃァ、ナオミのビンタよりスゴかったね。」
御剣「・・・・それで？」
矢張「そしたらさ！燃えてるワケよ。あの橋がさァ！」
御剣「おぼろ橋が・・・・燃えた！それを目撃した、というのか・・・・」
矢張「なんだよ！正直に話してるのに、その、コワい目つきはよォ！」
御剣「(なにぶん、《さいころ錠》が3つも残っているからな・・・・・・・・まだ、何かかくしている、というコトになる・・・・)　ところで、矢張・・・・。おまえ、それをどこで見たんだ？」
矢張「ど、ど、ど、ど、どこ、って・・・・　そ、そ、そりゃ、どういうイミよ！」
御剣「深いイミなどない。・・・・質問に答えてもらおうか。」
矢張「モチロン、葉桜院の・・・・自分の部屋から見たんだよ！キマってるじゃねえか！」
御剣「・・・・あいかわらず、わかりやすいオトコだ。どうやら・・・・モンダイはそっちにあったようだな・・・・」
矢張「そ、そ、そ、そ、そっち、って・・・・　そ、そ、そりゃ、どういうイミよ！」
御剣「おぼろ橋への落雷・・・・おまえがそれを、部屋から見たはずがない！」
つきつける：葉桜院の見取り図
御剣「これは、現場付近の上面図だ。・・・・葉桜院のまわりを見ろ、矢張。」
矢張「・・・・ど、どういうコトよ。」
御剣「セツメイするまでもなかろう。葉桜院は、森でおおわれている。ここから、橋が見えるハズがない。」
矢張「な・・・・・・なんだよそれ！先に言えよな、そういうコトは！」
1つ目のサイコ･ロック解除
御剣「・・・・・・・・で、どうだ？」
矢張「ナニがよ？」
御剣「しゃべる気になったか？」
矢張「ナニをよ？」
御剣「・・・・・・・・・・・・・・・・(どうやら、まだアマいようだ)・・・・やむを得ない。次の段階へ進むとしよう。おまえは葉桜院にいなかった。それならば・・・・"どこにいたか？"」
矢張「そ、そ、そ、そんなの・・・・わかるワケないぜ！」
御剣「(矢張がいた場所・・・・そして、なぜ、そこにいたか・・・・？先まで読みきってしまえば・・・・　コタエは、もうアキラカだろう)・・・・よかろう、試してみようか。おまえは、おぼろ橋への落雷を目撃した。・・・・この場所で！」
指し示す：極楽庵
御剣「おまえが落雷を見た場所・・・・もちろん、この《極楽庵》だッ！」
矢張「・・・・なな、なんでオレがこんなボロ小屋に・・・・！サムくて、電気もつかず、今にもくずれそうだってのに・・・・」
御剣「矢張。・・・・そもそも、なぜ、キサマは知っているのだ？"電気がつかない"コトを。・・・・今はまだ、そんなに暗くない。」
矢張「あ、ああ・・・・ッ！」
御剣「つまり、これで証明されたわけだ。キサマは・・・・暗くなってからここへ来たことがあるのだッ！」
2つ目のサイコ･ロック解除
矢張「さ・・・・さすがだな、御剣。成歩堂とは、ヒトアジちがうぜ・・・・」
御剣「・・・・さあ、聞かせてもらおうか。ゆうべ、キサマはなぜ、こんなサムい山小屋にいたのか・・・・？」
矢張「それは・・・・その。バリケードな問題なワケよ！」
御剣「"デリケート"だ。・・・・もしかして、キサマは・・だれかを待っていたのではないか？」
矢張「うおおおおおおッ！・・・・お、オマエって・・・・ホント、コワいヤツだな・・・・」
御剣「ゆうべ・・・・キサマはここで、この人物が来るのを待っていた！」
つきつける：あやめ(25)
御剣「こんなヒドい場所で、キサマが待つ相手など、ひとりしかいない。」
矢張「さっきから・・・・"キサマ"はないだろ・・・・」
御剣「待っていたのは・・・・そう。あやめさんだッ！」
矢張「うううう・・・・なんだかサムくなってきたよォ、御剣ィ。」
御剣「私の視線が、かなり冷たいからな。」
矢張「そりゃ、オレ・・・・あやめちゃんにゾッコンだけどよォ・・・・な、なんか証拠でもあるのかよ！オレがここで彼女を待っていた、っていう証拠だよ！」
御剣「(どうやら・・・・これでトドメが刺せそうだな・・・・)キサマが、あやめさんを待っていたという証拠なら・・・・」
つきつける：あやめ宛てのメモ
御剣「・・・・コイツが、その証拠だ。キサマは、彼女を呼びだしたのだ。この、くしゃくしゃの脅迫状で！」
矢張「う・・・・うわわわ、それ！返せッ！ハズカシイじゃねえか！なんでオマエが持ってるんだよ、コレ！」
御剣「そんなコトは、問題ではない・・・・。見そこなったぞ、矢張。」
矢張「な、ナニがよ・・・・？」
御剣「かよわい女性の弱みにつけこんで、恥ずかしくないのかッ！」
矢張「う・・・・・・うううう・・・・」
御剣「だいいち、なんだ！この手紙のアタマの《全略》というのは！」
矢張「・・・・だ、だって。《手紙の書き方》って本に『そう書け』って・・・・」
御剣「それは《前略》だッ！ゼンブ略したら、もう書くことがないではないかッ！」
矢張「うわあああああああああん！ゴメンよおおおおおおおお！」
3つ目のサイコ・ロック解除
解除成功

・・・・終わりです。その後の会話は省きます